スウェーデン中銀、12月にマイナス金利解消へ

スウェーデン中央銀行は24日、政策金利をマイナス0.25%に据え置くことを決めた。一方、国内経済は減速傾向にあるものの、12月に政策金利をゼロ%に引き上げ、およそ5年にわたるマイナス金利が終了するとの見通しを示した。米中貿易摩擦の長期化や英国のEU離脱などを背景に、世界的に金融緩和の流れが続くなか、スウェーデンはひと足先に金融正常化に舵を切ることになりそうだ。

中銀は9月時点で年末または来年初めの利上げを示唆していた。中銀は声明で、予想を上回るペースで経済が減速しているものの、景気後退の兆候はないと強調。インフレ率も9月は1.3%と目標の2%を大きく下回ったものの、概ね予想の範囲で推移しているとし、「従来と同様、予想は12月に政策金利が0%に引き上げられる公算が大きいことを示唆している」と説明した。そのうえで、国内および世界経済の減速やインフレ率の推移を考慮すると、12月に想定される利上げ後は、長期間にわたり金利が据え置かれるとの見通しを示した。

一方、ノルウェー中央銀行は24日、政策金利を1.5%に据え置いた。好調な国内経済を背景に、9月には過去1年で4度目の利上げを決定したが、世界経済が減速していることから追加利上げの可能性は低いとの見通しを示していた。

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