欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2019/12/2

EU情報

法定外手続きによる担保執行の枠組みで合意、不良債権処理の新メカニズム導入へ

この記事の要約

EU加盟国は11月27日の大使級会合で域内の銀行が抱える不良債権の処理について協議し、法定外手続きによる担保執行(out-of court collateral enforcement)と呼ばれる新たなメカニズムの適用対象や要件で合意した。

法定外手続きによる担保執行は、不良債権化した融資を行った銀行が、融資の裏付けとなる担保を取得しやすくするためのメカニズムで、銀行側の損失を最小限に抑えることができる。

EU議長国を務めるフィンランドのリンティラ財務相は「借り手側を高い水準で保護する一方、融資を行った銀行が法廷を介さず、迅速に担保による債権回収を行うための法的手段を用意することが重要だ」と述べた。

EU加盟国は11月27日の大使級会合で域内の銀行が抱える不良債権の処理について協議し、法定外手続きによる担保執行(out-of

court

collateral

enforcement)と呼ばれる新た...