英自動車工業会(SMMT)が6日発表した2019年の新車販売(登録)台数は231万1,140台となり、前年から2.4%減少した。英国のEU離脱をめぐる混迷などで買い控えが進み、13年以来の低水準に落ち込んだ。
販売低迷は3年連続。規制強化が進むディーゼル車が21.8%減と大きく落ち込んだ。一方、ハイブリッド車などエコカーは販売が増加。特に電気モーターだけを搭載する電気自動車(BEV)が144%増と大幅に伸びた。
英国は1月末にEUを離脱する見込みだが、1年間は移行期間となり、通商などは現状が維持される。同期間中に自由貿易協定(FTA)締結に向けた交渉を進める。SMMTは期限内に交渉が妥結せず、21年にEUとの自動車の輸出入に10%の関税が課されるような事態になれば、英自動車市場がさらに悪化すると懸念している。