ユタカ技研が英工場閉鎖、ホンダ撤退に伴い

自動車部品メーカーのユタカ技研(本社:静岡県浜松市)は7日、英国工場を閉鎖すると発表した。主要顧客であるホンダが英国での生産を中止することに伴うもので、英子会社ユーワイエス・リミテッドがオックスフォード州で運営する自動車工場での生産を21年度をめどに打ち切る。

ホンダは19年2月、英南西部スウィンドンの自動車工場での生産を2021年中に終了すると発表していた。世界的な生産再編の一環と説明しているが、英国のEU離脱をめぐる混迷も要因との見方がある。

ユーワイエスはホンダの英工場に排ガス浄化装置などを供給してきたが、ホンダの撤退を受けて生産拠点としての自立化が困難と判断し、工場閉鎖を決めた。ユタカ技研は970万ポンド(約13億6,000万円)を解雇給付の引当金として計上する。

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