ロシア国営ガスプロムの電力子会社ガスプロム・エネルゴホールディング(GEH)はこのほど、国内発電設備製造大手REPホールディングを買収した。REPと変電所設備子会社ネヴスキー・ザヴォドの株式100%と、産業施設自動化システム子会社エレクトロプルト・システマの51%を取得する。取引額は明らかにしていないが、現地メディアによると520億ルーブル(7億5,000万ユーロ)超とみられる。
REPはガスパイプラインや発電設備で使われるガス・蒸気タービン、コンプレッサーなどの開発製造の国内大手。長年の提携先でもある同社の買収はガスプロムのエネルギー事業多様化戦略に基づくもので、GEHはこれを機に新事業部門の「エネルギー関連設備」を構築する。事業統合後はさらなる効率化やシナジー効果に期待する。
GEHは国内最大の地方電力会社モスエネルゴ、モスクワ地域暖房会社MOEKなどの事業会社を展開する。80超の発電所を運営し、総発電量は39ギガワット、熱生産量は83ギガワットに上る。