工業ガス製造の独メッサーはこのほど、仏同業エア・リキードのチェコ、スロバキア子会社の買収に向けて、独占交渉に入ったことを明らかにした。実現すれば、生産、物流、販売、供給でシナジー効果が見込め、中欧市場での地位強化につながるとみている。
エア・リキードはプラハとトゥルナヴァで工場を操業し、合わせて50人強を雇用している。メッサーはプラハとブラチスラバで運営する両国の子会社に、エア・リキードの事業を統合する。各社の業務の流れに配慮し、現地の労組代表と対話を持ちながら合併作業を進めるとしている。
メッサーは産業・医療用・特殊ガスを手がける。グループ従業員数は1万1,000人以上を超える。2018年売上高は13億ユーロだった。