日産自動車は4月30日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて閉鎖してきた英サンダーランド工場での操業を6月初めに再開すると発表した。スペインのバルセロナ工場に次ぐ生産再開となる。
サンダーランド工場は英国最大の自動車工場。電気自動車の「リーフ」、SUVの「キャシュカイ」「ジューク」を組み立てている。2019年の生産台数は約35万台。日産は操業を3月17日から停止していた。
同工場では大半の従業員が一時解雇となっているが、英政府が導入した雇用支援策により、月給の80%(2,500ポンド=約33万円が上限)を支給し、再雇用に備えてきた。
日産は22日、バルセロナ工場が5月4日から生産を再開すると発表していた。
英国内ではBMW傘下の高級車メーカー、ロールスロイスが5月4日に生産を再開する見込み。国内での生産再開の第1号となる。このほか、アストンマーティンとジャガー・ランドローバー(JLR)が5月中に一部の生産を再開する方向で調整を進めている。