テレフォニカと米リバティ、英事業を統合

スペイン通信最大手のテレフォニカと米メディア大手リバティ・グローバルは7日、英国事業を統合することで合意したと発表した。対等出資の合弁会社を設立し、テレフォニカ傘下の携帯電話サービス大手O2と、リバティの子会社でケーブルテレビ(CATV)、ブロードバンドサービスを手がけるヴァージン・メディアを移管する。

誕生する新会社の時価総額は310億ポンド(約4兆円)。英通信市場でBTに次ぐ総合的な通信サービスを提供する企業となる。2021年半ばまでの統合手続き完了を見込む。

テレフォニカは多額の債務を処理するため、O2の売却を模索してきたが、実現に至っていなかった。今回の統合でリバティから25億ポンド以上を受け取り、財務を改善できる。また、リバティと組むことで、次世代通信規格「5G」などをめぐる競争激化が予想される英通信市場でのシェア拡大に向けた投資が可能となる。合弁会社は向こう5年間で総額100ポンドを投資する計画だ。

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