欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2020/5/11

東欧・ロシア・その他

ベラルーシ東部で新石油パイプライン敷設、ドルジバ油送管と接続

この記事の要約

同パイプラインはゴメル~ゴーリキー間の250キロメートル区間で予定されているもので、ロシア産の石油を欧州に輸送する「ドルジバ(友好)」パイプラインと接続する計画。

同国南部のモジルスキーNPZ製油所には既にポーランドとウクライナを経由して原油が供給されており、ロシア以外の供給元が確保されている。

ベラルーシでは昨年4月、ドルジバ・パイプラインを通してロシアから供給された原油に汚染物質が混入しており、影響が出ていた。

ベラルーシのルカシェンコ大統領は4月末、東部のモギリョフ州における石油パイプラインの敷設計画を承認する大統領令に署名した。同パイプラインはゴメル~ゴーリキー間の250キロメートル区間で予定されているもので、ロシア産の石油を欧州に輸送する「ドルジバ(友好)」パイプラインと接続する計画。政府は同パイプラインの建設を通じ、北部ビテブスク州ノボポロツクのナフタン製油所への原油供給元の多様化を図る。

ナフタン製油所は現在、ドルジバ・パイプラインの支線を通して原油の供給を受けている。同国南部のモジルスキーNPZ製油所には既にポーランドとウクライナを経由して原油が供給されており、ロシア以外の供給元が確保されている。

新パイプライン計画は同国のパイプライン運営企業ゴメルトランスネフチ・ドゥルージュバが事業母体で、国営石油会社ベラルーシネフチが設計と建設を行う。費用や時期などは明らかにされていない。

ベラルーシでは昨年4月、ドルジバ・パイプラインを通してロシアから供給された原油に汚染物質が混入しており、影響が出ていた。