エア・リキードの空気分離装置、露鉄鋼最大手の本社工場に設置

仏産業ガス大手のエア・リキードは16日、ロシア鉄鋼最大手ノボリペツク製鉄(NLMK)のリペツク本社工場に最新の空気分離装置(ASU)を設置すると発表した。NLMKと新たに結んだ長期供給契約に基づくもので、製鉄行程で使用される酸素を生産する。投資額は1億ユーロで、2023年4-6月期に稼働開始の予定。

新たに設置するASUは1日当たりの酸素生産量が1,000トン。外付けの圧縮機を必要としないためエネルギー効率が高く、コスト削減に貢献する。エア・リキードでは同装置の設置と合わせ、付属する蒸気タービンおよびインフラ設備の整備も請け負う。また、NLMKからリペツク工場にある既存の水素製造装置2基と、不活性ガスの製造装置1基を取得する。

エア・リキードによると、今回の契約は新型コロナの感染防止のため、遠隔会議などのデジタル技術を活用して結ばれた。

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