ユーロ圏で新型コロナウイルス感染拡大の影響で落ち込んでいた景況感の改善が進んでいる。欧州委員会が28日に発表したユーロ圏の8月の景況感指数(ESI、標準値100)は87.7となり、前月の82.4から5.3ポイント上昇。4カ月連続で改善した。
ESIは3、4月に外出制限・休業措置の影響で急落し、4月は過去最低水準となっていたしかし、各国が制限緩和に乗り出したことで景気の先行きへの悲観的な見方が薄まり、5月から改善傾向にある。
8月はサービス業が9ポイント上昇と大きく回復。このほか小売業が4.6ポイント、製造業が3.5ポイント、消費者が0.3ポイントの幅で上昇した。建設業は唯一、0.4ポイント低下と落ち込んだ。
EUのESIは前月を5ポイント上回る86.9。主要国はスペインが2.5ポイント低下したがフランスが9.3ポイント、ドイツが5.9ポイント、イタリアが2.7ポイントの上昇となった。