米ノババックスのチェコ工場、来年初めにコロナワクチン生産開始

米バイオ医薬品会社ノババックスは2021年初めに、チェコで新型コロナワクチンの生産を開始する方針だ。世界で生産する20億回分のうち10億回分を5月に買収したプラハワクチンの工場から出荷する。

ノババックスはワクチン候補「NVX-CoV2373」の第2相臨床試験(治験)に向けた準備を進めている。米国・豪州で協力者として約1,500人の成人(うち過半数が60歳以上)を募集している。プラハワクチンはチェコ医薬品管理局による許可を経て、来月から国内でも300人前後を対象に治験を実施する方針だ。順調にいけば来年初めからワクチンを製造できる見通しという。

生産を手がけるのは、プラハの東方20キロに位置するプラハワクチンのボフミル工場。ノババックスが今年5月、新型コロナワクチンの製造能力を確保するためにインドのプーナワラ・グループから1億6,700万米ドル(約35億コルナ)で買収した。

新型コロナワクチン開発で第二相試験まで進んでいる企業は現在、ノババックスを除くと14社しかない。

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