トルコのポリエステルメーカー、米コークとPTA工場設置で合意

トルコのポリエステルメーカー、ササ・ポリエステルインダストリーズは26日、米複合企業コーク・インダストリーズとトルコ南部のアダナに高純度テレフタル酸(PTA)工場を建設することで合意した。コークの繊維子会社インビスタからライセンス供与を受ける。投資額は9億3,500万ドル。工場は2022年に完成の予定で、400人を新規雇用する。

PTAはポリエステル繊維原料の85%を占める。ササのPTA工場の年産能力は150万トンで、年3億ドルの経済効果を生むと試算されている。同社のイブラヒム・エルデモグル会長は「当社はポリエステル製造の世界大手の一角を占めるようになる」と述べた。

トルコは昨年、PTA62万9,000トンを輸入した。新工場の生産能力はこれを大きく上回る。

ササとコークはアダナ県にある港湾都市ユムルタリクに石油化学施設を建設する交渉も進めている。