欧州委員会が9月29日に発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は91.1となり、前月の87.5から3.6ポイント上昇した。景況感の改善は5カ月連続。ただ、新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることで、上げ幅は前月の5.1ポイントから縮小し、過去5カ月で最低の水準となった。
ESIは3、4月に外出制限・休業措置の影響で急落し、4月は過去最低水準となっていた。各国が制限緩和に乗り出したことで5月から改善傾向にあるが、回復のペースは鈍ってきた。
9月はサービス業が6.1ポイント上昇と大きく回復した。このほか建設業が2.2ポイント、小売業が1.8ポイント、製造業が1.7ポイント、消費者が0.8ポイントの幅で上昇した。
EUのESIは前月を3.4ポイント上回る90.2。主要国はイタリアが8.4ポイント、フランスが5.8ポイント、スペインが1.6ポイント、ドイツが1.2ポイントの幅で改善した。