英金融大手のTSB銀行は9月30日、国内支店の約3分の1に相当する164支店を閉鎖すると発表した。ネットバンキングを利用する顧客が増えていることを受けたもので、2021年末までに実施する。
TSBはスペインのサバデル銀行に15年に買収された銀行。ネットバンキングの利用拡大に伴い、3年前から合理化を進めており、今年に入って21支店の閉鎖を発表済みだ。新型コロナウイルス感染拡大で支店の窓口を利用する人が一段と減っていることから、追加の閉鎖に踏み切った。今回の決定により、支店数は現在の475から290に減る。
164支店の閉鎖で969人の従業員が影響を受ける。うち120人は同行の別の部門に異動させる方針だが、全従業員の約12%に相当する残りの849人は解雇される。