韓国・現代自動車がカザフスタンの首都アルマトイに建設した乗用車組み立て工場が、このほど稼働を開始した。商用車事業での現地販売・製造提携先であるアスタナモータースが生産を行う。当初の年産能力は3万台で、4万5,000台まで引き上げる計画だ。国内のほかCIS(独立国家共同体)市場にも輸出する。
新工場は面積25ヘクタールの敷地に組み立て棟のほか、溶接および塗装作業所、品質検査施設、部品倉庫、事務所などを備える。最新の生産技術を導入し、低価格帯小型モデル「アクセント」をはじめ、中型セダンの「エラントラ」、「ソナタ」、クロスオーバーSUVの「クレタ」、「ツーソン」、「サンタフェ」を生産する。将来的に部品も現地生産し、現地調達率を51%以上に拡大する。
同工場建設プロジェクトはカザフスタン産業・刷新開発国家プログラムの一環で立ち上げられ、昨年4月末に着工した。総投資額は280億テンゲ(約5,500万ユーロ)超で、国家資産管理会社バイテレク・ホールディング傘下のカザフスタン開発銀行(DBK)がこのうち128億テンゲ、DBK子会社の産業開発基金が74億テンゲをそれぞれ融資する。