英エネルギー企業オクトパスが日本進出、東京ガスとの提携で

英国の新興エネルギー小売り企業オクトパスエナジーは12月23日、東京ガスと提携し、日本市場に参入すると発表した。電力小売りの合弁会社を設立し、2021年に事業を開始する。

東京ガスは英国で2021年1月に新設する子会社「東京ガスユナイテッドキングダム」を通じて、オクトパスに約200億円を出資し、株式9.7%を握る。その上で、2月に合弁会社を設立し、21年秋をめどにサービスを開始する予定だ。

オクトパスは15年に設立された新興企業。電力、ガス、電気自動車(EV)向け充電サービスなどを展開している。電力販売では、供給する電力の100%を再生可能エネルギーによって発電された電力とする「再エネ100%プラン」を採用し、デジタル技術を活用して電力を安価で提供することで知られ、国内で180万世帯の顧客を獲得した。

同社はドイツ、米国、豪州に進出しており、27年までに契約数を世界全体で1億件に引き上げることを目標に掲げている。

ジャクソン最高経営責任者(CEO)は声明で、「日本屈指のエネルギー事業者である東京ガスと提携し、共同で事業を展開できることをうれしく思う。合弁会社を通じて世界有数のエネルギー市場である日本に再生可能エネルギーとデジタル技術を組み合わせたオクトパスの革新的な取り組みを浸透させ、世界のエネルギー革命を加速させることができると確信している」とコメントした。

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