タイヤ大手の仏ミシュランは6日、仏国内で最大2,300人の従業員を削減すると発表した。アジアのタイヤメーカーとの競争激化を受けたもので、今後3年間で実施する。削減数は全世界の従業員の約2%に相当する規模となる。
削減するのは事務職1,100人と工場の従業員1,200人。解雇は避け、60%は希望退職を募る形で実施したいとしている。工場の閉鎖は行わない。
このところミシュランは中国などアジア製の安価なタイヤに押されて、苦戦が続いている。19年には小型車向けのタイヤを手がける独ハルシュタット工場と商用車用タイヤを生産する仏ラ・ロッシュ・シュル・ヨン工場の閉鎖を決めた。今回の追加リストラは競争力強化が目的だが、今後も高級タイヤに軸足を置く戦略は変えないとしている。