スウェーデン鉄鋼大手のSSABは1月29日、インドのタタ製鉄のオランダ事業買収に向けた交渉を打ち切ったと発表した。コストと今後の投資に見合うシナジー効果が期待できないと判断したと説明している。
SSABは2020年11月、タタ製鉄からオランダのアイマウデンにある製鉄所と関連資産の買収について交渉を行っていると発表していた。
アイマウデン製鉄所は欧州有数の鉄鋼生産拠点。9,000人の従業員を擁している。タタ製鉄は欧州の鉄鋼市場が供給過剰、需要減退で厳しい状況にあることから、欧州事業の再編を模索しており、オランダ事業の売却に乗り出したが、SSABとは合意に至らなかった。