HSBC、米リテール事業から撤退

英金融大手HSBCホールディングスは26日、米国のリテール、小規模法人向け事業から撤退すると発表した。収益力が高い事業に集中する戦略に沿ったもの。米国では今後、富裕層向け資産管理事業と大規模法人向け事業に集中する。

HSBCは米国で展開する148支店のうち東海岸地域の80店をシチズンズ・バンク、西海岸の10店をキャセイ・バンクに売却する。約20店は富裕層向け事業の拠点として活用し、残る店舗は段階的に閉鎖する。

同社は収益の大半を香港などアジア事業に依存している。事業基盤拡大のため、1980年代に米リテール銀行市場に参入したが、国内銀行との厳しい競争にさらされ、業績低迷が続いていた。

HSBCは2月、コロナ禍による経営悪化に対応するため、アジアの富裕層向け事業を強化する一方で、米国のリテール、小規模法人向け事業を見直す方針を打ち出していた。

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