新型コロナウイルス感染拡大の影響で深刻な経営難に陥っているノルウェーの格安航空会社(LCC)ノルウェー・エアシャトルは26日、再建計画が完了したと発表した。これによって倒産を回避し、営業を継続できることになった。
ノルウェー・エアシャトルは欧州3位のLCC。事業拡大に伴い多額の債務を抱えていたが、コロナ禍が追い打ちをかけて経営に行き詰まり、11月中旬にアイルランドの裁判所に会社更生法の適用を申請し、再建に乗り出していた。
同社は新株、債券発行などで、裁判所が求めていた45億ノルウェークローネ(約590億円)を超える60億ノルウェークローネを調達。800億ノルウェークローネを超えていた債務も証券化などによって200億ノルウェークローネ以下まで圧縮することに成功した。
今後は運用機材をコロナ禍前の156機から51機に減らし、長距離路線の運航を廃止。欧州便に集中して営業を続ける。