ユーロ圏鉱工業生産、4月は0.8%上昇

EU統計局ユーロスタットが14日に発表したユーロ圏の4月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比0.8%の上昇となり、2カ月連続で伸びた。コロナ禍に伴う経済・社会活動の制限が緩和され、経済が正常化に向かっていることを受けたもので、上げ幅は前月の0.4%から倍増。とくに耐久消費財が大幅に復調した。(表参照)

分野別では耐久消費財がプラス2.9%と、前月のマイナス0.4%から大きく改善した。中間財は0.8%、エネルギーは3.2%、資本財は1.4%に幅で上昇した。非耐久消費財は0.3%低下と、唯一低迷した。

EU27カ国ベースの鉱工業生産指数は0.5%上昇。主要国はドイツが0.3%低下したが、イタリアが1.8%、スペインが1.1%の上昇となった。フランスは横ばいだった。

前年同月比ではユーロ圏が39.3%、EUが38.7%の上昇となり、上げ幅はそれぞれ前月の11.5%から急拡大した。

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