トヨタ、西欧の新車を35年までに排出ゼロに

トヨタ自動車は2035年までに西欧で販売する新車を電気自動車(EV)、燃料電池自動車(FCV)など二酸化炭素(CO2)を排出しないゼロエミッション車(ZEV)に切り替える計画だ。欧州統括会社のトヨタ・モーター・ヨーロッパが2日に明らかにした。

同計画はEUで新車のCO2排出規制強化が進んでいることを受けたもの。欧州委員会は7月、35年にハイブリッド車を含むガソリン車などの販売を事実上禁止する方針を打ち出した。

トヨタは西欧でEVの充電施設やFCVに燃料を補給する水素供給施設の整備が十分に進むことを前提に、30年までに新車の50%以上をZEVとすることを目指す。35年には全新車をZEVにする。

ZEVの主力はEVとなる見通し。トヨタは低コストで高品質のEV用電池開発を進め、20年代の後半には1台当たりの電池のコストを現在と比べて50%削減できると見込んでいる。

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