ロシアのネット通販最大手ワイルドベリーズ(WB)はこのほど、新たに金融サービスを開始したことを明らかにした。導入したのはインターネット決済専用のバーチャルなデビットカード「WBカード」。ユーザーはマーケットプレイスでの商品購入に利用でき、2%の割引を受けられる。
WBカードは同社のアカウントの保有者が手数料なしで利用できる。同カード用のアカウントの開設は、モバイル端末で利用できるロシア中銀の「SPB」と呼ばれる簡易決済システムや大手銀行のモバイルアプリを経由して行う。
WBカードの発行元はスタンダード信用銀行を前身とするワイルドベリー銀行。ロシア南西部のアディゲ共和国で1990年に設立された同信用銀行は、ワイルドベリー創業者で最高経営責任者(CEO)のタチアナ・バカルチュク氏が昨年2月に買収した。買収時の資産規模は国内371位。
ワイルドベリーズはこのほか、返品した利用者に対する即時返金サービスの開始も計画している。