ポーランド中銀、ECBと通貨スワップ協定

欧州中央銀行(ECB)は3月28日、ポーランド中央銀行と通貨スワップ協定を結んだと発表した。ロシアがウクライナに軍事侵攻したことで、ウクライナの隣国ポーランドの通貨価値が下落するのを抑えるのが狙い。このほか、東欧を中心とする4カ国の中銀と締結していた通貨支援協定を延長することも決めた。

ポーランド中銀とは100億ユーロの予防的スワップラインを設け、緊急時にポーランドの通貨ズロチと引き換えにユーロを供給する。2023年1月15日まで実施する。

ポーランドではロシアによるウクライナ侵攻の影響で通貨安が進み、このところ中銀がユーロ売り・ズロチ介入を行っていた。ECBとの協定で、通貨防衛能力が増強される。

一方、ECBはポーランドと同様の状況にあるハンガリー、アルバニア、北マケドニア、サンマリノの中銀との通貨支援協定について、各中銀の要請に基づき、期限を22年3月末から23年1月15日まで延長する。

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