クロアチアのリマック、5億ユーロを調達

電動スーパーカーを製造するクロアチアの新興企業リマック・オートモビリは1日、シリーズDの資金調達ラウンドで5億ユーロを獲得したと発表した。評価額は20億ユーロ。ソフトバンクの投資ファンド、ビジョンファンド2と、ゴールドマンサックスのプライベートエクイティファンドが資金調達に応じたほか、独ポルシェや投資会社のインベストインダストリアルといった既存の投資家が参加した。

リマックは首都ザグレブ近郊のスベタ・ネデリャにある本社拠点に新たに面積20万平方メートルの工場を設置し、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)のバッテリーシステムおよびシャシを生産する予定。年内に700人を新規雇用するほか、欧州に複数の新拠点を設けることも計画している。

リマックは独自の電動スーパーカーを開発しているほか、ポルシェや韓国の現代自動車、伊ピニンファリーナ、スウェーデンのケーニヒセグ、英アストンマーチンと提携して電動車用部品を供給している。昨年夏にはポルシェと高級スポーツ車メーカーの仏ブガッティを合弁化し、新会社「ブガッティ・リマック」を立ち上げた。出資比率はリマックが55%、ポルシェが45%。

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