2010/2/3

コーヒーブレイク

アルバニア初のF1マシン制作!?

この記事の要約

アルバニア北部のTresh村でこのほど、実に精巧なF1(フォーミュラ・ワン)マシンが完成した。といっても、レースに出場できる自動車ではない。同村の石工が制作した大理石製の石像で、出来の良さから当地で大きな評判となっている […]

アルバニア北部のTresh村でこのほど、実に精巧なF1(フォーミュラ・ワン)マシンが完成した。といっても、レースに出場できる自動車ではない。同村の石工が制作した大理石製の石像で、出来の良さから当地で大きな評判となっている。

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この石像を制作したのは、3兄弟で石工業を営むAlfred Gjiniさん。Alfredさんはいとこに、「何か素敵なものをプレゼントするよ」と約束。いとこが車好きであることを察したAlfredさんは、インターネットでフェラーリのF1マシンの写真を見つけ、制作を決意したという。

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「作業は始めたけど、結果がどうなるかわからなかったから誰にも言わなかった」という同氏だが、次第に村の人が制作現場を見に来るようになり、あるとき偶然、別件の取材で移動中の地元記者が立ち寄り、アルバニア中の注目を浴びることになったようだ。このF1マシンに使用された大理石は計6トン。ロイター通信が配信した写真によると、石像はほぼ等身大。ボディに赤、鏡やマフラー、燃料管には白い大理石がそれぞれ用いられ、タイヤ部分は緑泥岩でできているなど、さながら本物のよう。もちろん自走はしないが、タイヤは回転するといい、同氏は「車体は重いが、信頼性は抜群」と胸を張っている。

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アルバニアの石工業は共産主義時代、主に独裁者の立像や胸像を作って生計を立てていた。だが、いまやその注文もなくなり、教会の井戸や祭壇を制作しつつ細々と暮らしているという。ただ、Alfredさんらにとって今回のF1マシンは効果絶大だったようで、「クリスマス前に7件も暖炉制作の注文が入った」(同氏)と喜ぶ。Tresh村には大理石製F1マシンを見に来る観光客も増えているといい、村おこしにも一役買いそうだ。

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