ブルガリアの国民的食べ物と言えば、ヨーグルト。ブルガリア政府はボリソフ首相の肝いりで、ヨーグルトの製法に国家的な基準を設定するプロジェクトを進めている。
\とはいえ、欧州連合(EU)加盟を前に、EU基準に合わせるため廃止した1998年まで、ヨーグルトの製法を定めた基準は存在した。ところが、基準が廃止された12年間で製法が乱れ、現地紙『ソフィア・モーニングニュース』によると、“本物”を名乗れるヨーグルトを作っているのは2社だけになってしまったという。
\この状況を改善するため、政府はNGOなどと協議し、ヨーグルト製法のガイドライン作りに着手。このガイドラインには、ヨーグルト自体はもちろん、ヨーグルト生産に使われる細菌ラクトバシルス・ブルガリクスの生産方法、認定基準まで細かく規定され、近く政府広報に掲載される見通しだ。
\認定された商品には「BDS」のマークを付け、それ以外の商品との差別化を図るという。ナイデノフ食糧相は「『BDS』マークは必須ではないが、消費者にとって安心のマークになる」と話しており、将来的にはヨーグルトだけでなく肉製品やチーズ、パン類などにも拡大させたいとしている。
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