2010/6/30

コーヒーブレイク

世界初のハンバーガー税導入?~ハンガリー

この記事の要約

不況脱出を受けて、各国で盛んに「財政再建」という言葉が聞かれるようになった。そんななか、ハンガリー政府は世界で初となるであろう新税の導入を真剣に検討している。\ それは、「ハンバーガー税」。ハンバーガーやポテトチップス、 […]

不況脱出を受けて、各国で盛んに「財政再建」という言葉が聞かれるようになった。そんななか、ハンガリー政府は世界で初となるであろう新税の導入を真剣に検討している。

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それは、「ハンバーガー税」。ハンバーガーやポテトチップス、アルコール、たばこ、ソフトドリンクなど“不健康”と認定された食品1品または1瓶につき、10フォリントの税金を上乗せするというもの。この税の唱道者である医療業界団体「ハンガリー病院戦略同盟」のCsiba会長は、「不健康食品の消費者は新税による値上げを受け入れるべき。不健康食品によって体調を崩せば、医療保険を使うことになるのだから」と新税の正当性を強調。不健康食品の認定は、科学的な機関が行うという。

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ハンバーガー税の構想自体は新しいものではなく、世界保健機関(WHO)は2003年、肥満防止のためファーストフードや糖分の高い飲料への課税を訴えた。欧州連合(EU)も今年1月、不健康食品への課税は加盟国により可能との見解を打ち出した。

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ただ、同種の新税を導入しようとしたルーマニアは、「価格値上げと人員削減、脱税の増加を招く」と主張するファーストフード業界団体の激しい反発に遭い、導入の棚上げを余儀なくされた。「ハンバーガー税を導入すれば1,000億フォリントの歳入増加が見込め、ちょうど健康福祉予算の不足分が補える」と力説するCsiba会長だが、はたして結末は?

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