チェコの消費者が品質を重視し始めた。中小企業連合会が先ごろ発表したアンケート調査結果によると、消費財を購入するときに重視する点として「品質」を挙げた人が61%となり、初めて「価格」(59%)を上回った。
\また、購入に当たっては3分の2が国産品を優先すると答えた。その理由としては半分が「国産品の品質が輸入品に劣らない」とし、残りの半分は「国産品の方が輸入品よりも品質で優る」としている。
\ただ、何が国産品で何が国産品でないかの定義はなく、国民のコンセンサスがどれだけとれているかは明らかでない。また、「本場ボヘミア製」といった名称は法的に保護されておらず、誰でも自由に使える状態だ。さらに、品質認定マークが氾濫して結果的に消費者の混乱を招いている。
\このため、チェコ流通・旅客運輸連合会のユラチュカ会長は公的な品質認定マーク「Ceska kvalita(チェコ・クオリティー)」の早急な整備と普及を訴える。認定基準としては、ハヴリーチェク中小企業連合会長がチェコの国内総生産にどれぐらい貢献しているかを尺度とすべきと提案している。
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