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2013/9/11

コーヒーブレイク

学位論文の10%が盗作〜ロシア

この記事の要約

ロシアで2000年以降に提出された歴史学の修士・博士論文のうち、他の論文からの引用が半分以上を占めるものが約10%にも上る事実が、ロシア国立図書館の調査で明らかになった。今回の調査では書籍・雑誌などとは比較しておらず、こ […]

ロシアで2000年以降に提出された歴史学の修士・博士論文のうち、他の論文からの引用が半分以上を占めるものが約10%にも上る事実が、ロシア国立図書館の調査で明らかになった。今回の調査では書籍・雑誌などとは比較しておらず、これを含めると「盗作率」はさらに増えるとみられている。

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国立図書館は、民間企業「Anti-Plagiat」の協力を得て、5月から図書館で所蔵する論文1万4,500本を検証していた。その結果、1,500本について、内容の70%が他の論文から直接引用されていたことが分かったという。

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これら1,500本のうち、過去の自分の論文から引用していたのは一部に過ぎない。残る論文は当局で精査され、盗作と結果が出れば著者の学位はく奪もありうるという。ただ、法律でははく奪できるのは授与から3年以内に限られている。

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国立図書館のヴィスリー館長によると、経済学の学位論文の引用比率は歴史学と同じぐらいだが、自然科学ではずっと少ない。

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ロシアでは教育科学省が数カ月前、モスクワ教育大学で大量の盗作論文を発見したのを機に、学位論文をめぐる不正に注目が集まっている。

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