2010/2/24

コーヒーブレイク

53年ぶりに視力回復~チェコ

この記事の要約

チェコでこのほど、角膜移植手術により70歳の男性患者が視力を回復し、話題を呼んでいる。というのも、この男性が視力を回復したのは、実に53年ぶり。この手術の成功例では、世界で最も失明期間が長かった患者とみられている。\ こ […]

チェコでこのほど、角膜移植手術により70歳の男性患者が視力を回復し、話題を呼んでいる。というのも、この男性が視力を回復したのは、実に53年ぶり。この手術の成功例では、世界で最も失明期間が長かった患者とみられている。

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この男性患者は、17歳のとき高熱のアルミニウムを顔に浴びて以来、全盲となっていた。手術を担当したチェコ南東部ズリーン市のStodulka医師は「男性の眼球はひどく損傷していた」というが、角膜移植により男性の視力を回復させることに成功した。

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しかし、なんと言っても53年ぶり。同医師は16年間失明していた女性の視力も回復させたことがあり、このときは即座に視力が戻ったというが、男性の場合は「脳がどのようにものを見るかということを忘れていた」(同医師)ため非常に緩やかに回復。数カ月かけてようやく、明るいところで大きな字の印刷物なら眼鏡なしで読めるようになったという。ただ、人の顔の見分けがつきにくいなど、脳には依然混乱があるという。

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それでも、男性は妻や子ども、孫の顔を初めて見ることができた。カラーテレビはもちろん、白黒テレビもない時代に失明したため世界の変わりようにも驚いており、現在も医師のもとでリハビリを続けているという。

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