ブルガリア独立労組連盟(KNSB)の調べによると、同国で貯蓄のある人の比率は7%と、2年前の14%から半減した。貯蓄のある人でも46%が500ユーロ以下で、2,500ユーロを超える人は13%にとどまった。
\これを受けて、KNSBのディミトロフ会長は公務員給与・年金を来年から10%引き上げるよう求めている。4人家族が「普通に」暮らしていくには月1,122.56ユーロが必要なのに対して、平均賃金は昨年の時点で362ユーロと3分の1にも満たない。さらに、燃料費の高騰などで生活費は1年前に比べて3.2%上昇し、実質賃金は目減りするばかりだ。このため、食費を切り詰めている人は47%にも上るという。
\KNSB系の社会研究所は、賃金凍結とインフレで実質所得が低下して内需が縮小する悪循環に陥っているとし、政府に経済政策の見直しを勧告した。
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