2010/4/28

コーヒーブレイク

エストニア大統領、3千キロ以上の旅

この記事の要約

噴火したアイスランド火山の火山灰が拡散した影響で、4月第3週の欧州の航空便は大いに乱れた。訪問先で足止めされ、往生した旅行客は数多いが、各国首脳の移動にも大きな支障が出た。エストニアのトーマス・ヘンドリク・イルヴェス大統 […]

噴火したアイスランド火山の火山灰が拡散した影響で、4月第3週の欧州の航空便は大いに乱れた。訪問先で足止めされ、往生した旅行客は数多いが、各国首脳の移動にも大きな支障が出た。エストニアのトーマス・ヘンドリク・イルヴェス大統領もその1人だ。

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イルヴェス大統領の滞在先は、本国から3,000キロ以上離れたトルコ。本来は18日にトルコを出発、ポーランドの故カチンスキ大統領の葬儀に参列して帰国するはずが、飛行制限のためバスでの帰国に急きょ変更。トルコからブルガリア、セルビア、ハンガリー、スロバキアと欧州を縦断し、出発から3日目でようやくポーランドに到着。カチンスキ大統領の墓参を済ませ、さらに2日かけて22日にエストニアに帰国した。

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このほかエストニアでは、Ligi財務相とLipstok中銀総裁がスペインに、Savisaarタリン市長がベルギーに滞在中で、それぞれ車や電車での帰国を余儀なくされた。Savisaar市長は帰国の道中で、独メルケル首相に出会い「(エストニアが早期導入を目指している)ユーロではなく、ともに昔のドイツマルクを導入しよう」と持ちかけられる夢を見たという。ギリシャ問題などでユーロの先行きが危ぶまれるなか、正夢になる可能性もゼロではなかったりして?

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