来年1月のチェコ大統領選挙に日本人を父に持つオカムラ・トミオ氏(40、無所属)が立候補を表明した。同氏は20日の上院選挙の決選投票で66.23%を得票、ズリーン県のスタニラフ・ミサク知事(社会党)を破って当選を決めたばかり。直接民主主義の拡大を求める自らの立場が有権者に支持されたとみている。
\オカムラ氏は1972年、東京で日本人の父とチェコ人の母の間に生まれた。日本とチェコで育ったが、1990年代にプラハに腰を落ち着け、観光業で成功をおさめた。
\選挙運動には自己資金1,500万コルナを投じるほか、支持者に寄付を募る。しかし、11月6日までに立候補に必要な5万人の署名を集められるかどうかが最初の関門だ。
\来年のチェコ大統領選はクラウス現大統領の任期満了に伴うもの。初めて国民による直接選挙で大統領が選ばれることになる。これまでは議会が選出していた。
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