2010/9/22

バルト三国

バルト3国とポーランド、エネルギー協力で合意

この記事の要約

リトアニア、エストニア、ラトビアのバルト3国とポーランドの大統領は10日、ラトビアの首都リガで会談し、ロシアへのエネルギー依存から脱却するため、エネルギー分野での協力を強化することで合意した。\ 今回の会談は、北ヨーロッ […]

リトアニア、エストニア、ラトビアのバルト3国とポーランドの大統領は10日、ラトビアの首都リガで会談し、ロシアへのエネルギー依存から脱却するため、エネルギー分野での協力を強化することで合意した。

\

今回の会談は、北ヨーロッパの安全保障問題を討論する国際会議「リガ会議」の一環として行われた。リトアニアのグリバウスカイテ大統領は、欧州には共通のエネルギー政策が必要だと主張。その実現に向けた最初のステップとして、バルト3国で共通の電力市場を創出すべきだとの見方を示すとともに、ポーランドの電力網との接続や、代替エネルギーの利用促進の重要性を強調した。これに対しポーランドのコモロフスキ大統領は、「バルト諸国のエネルギー問題の解決に向け助力を惜しまない」と述べ、外交政策の主要課題の一つはバルト諸国との関係強化だとの見方を示した。

\

4カ国の首脳はまた、金融危機が経済に与えた影響とその評価についても意見を交わした。ラトビアのザトレルス大統領は、「わが国は金融危機により一時は絶望的な状態に陥ったものの、欧州連合(EU)の支援を受け景気回復に取り組んだ結果、危機から脱却しつつある」と述べた。一方、グリバウスカイテ大統領は、「金融危機はそれぞれの国の弱点をさらけ出したと同時に、改革を促すきっかけにもなった」と総括した。

\