ロシアがエネルギー分野における中国との協力関係を強化する。セーチン副首相は21日、天津で中国の王岐山副首相と会談し、石油、天然ガス、原子力、電力、石炭などの分野で、提携を進めていく意向を確認した。ロシアのRIAノボスチ通信が21日付で伝えた。
\ロスネフチは中国石油天然ガス集団(CNPC)と合弁で、天津における石油精製事業に乗り出す。来年3月までに事業化調査を完了し、2013年の稼働を目指す。年間精製能力は1,300万トン。原料の70%をロシアから供給する。ロスネフチの合弁会社への出資比率は49%となる見通し。
\このほかにも、電力大手のInterRAO、鉄鋼大手のメチェル、ロシア原子力公社(ロスアトム)が中国の機関・企業と協力に向けた合意文書を交わしたもようだ。
\ロシアはすでに、来年1月から「東シベリア太平洋パイプライン(ESPO)」を通じて中国に年間1,500万トンの石油を供給することが決まっている。今後、合弁会社の活動などを通じて、資源供給の拡大を目論んでいる。
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