中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2010/9/29

総合・マクロ

EBRD、中東欧の再可エネ事業を支援

この記事の要約

欧州復興開発銀行(EBRD)は、中東欧における再生可能エネルギープロジェクトへの支援を拡大する方針だ。EBRDのプリンシパルバンカーであるジーリンスキー氏が、ハンガリーのオンライン経済紙『portforlio.hu』との […]

欧州復興開発銀行(EBRD)は、中東欧における再生可能エネルギープロジェクトへの支援を拡大する方針だ。EBRDのプリンシパルバンカーであるジーリンスキー氏が、ハンガリーのオンライン経済紙『portforlio.hu』とのインタビューで明らかにした。

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ジーリンスキー氏は、EBRDは中東欧の再生可能エネルギー事業への最大の資金提供者の一つであり、この分野におけるパイオニアとしてデモンストレーション効果により、投資を後押しする責務を負っていると強調。支援の対象となるのは全ての再生可能エネルギーで、これまでに太陽エネルギー、風力、地熱、バイオマスの分野で資金提供を行っているが、今後重点を置く分野として風力を挙げた。

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中東欧では石油や石炭などの在来型エネルギーが大きなシェアを持っており、多くの大型プロジェクトが計画されている。ジーリンスキー氏は、「在来型エネルギーの重要性は理解している」と述べ、これらのプロジェクトを支援する用意があるとする一方で、クリーン技術の活用や二酸化炭素回収・貯留(CCS)技術の導入を重視する考えを示した。また、中東欧の再生可能エネルギー事業への投資を促進するためにはプロジェクトの質の向上や、再生可能エネルギーに関する安定した法的枠組みが必要であると指摘した。

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