欧州の電力大手が相次いでポーランドの再生可能エネルギー市場への投資強化を打ち出している。独2位のRWEは7日、同国の再可エネ発電事業に今後5年間で5億ユーロを投資すると発表。スウェーデンの国営エネルギー会社バッテンフォールも同日、ポーランドにおける発電事業に占めるバイオマス発電の割合を2020年までに現在の3%から15%に引き上げると表明した。また、ポズナン近郊では独最大手のエーオンが1億ユーロを投じて建設していた風力発電施設が完成し、このほど竣工式が行われた。
\RWEによると、ポーランドの風力発電に占める同社のシェアは現在4%。昨年は北東部のスヴァウキで風力発電施設を完成させた。北西部のTychowoでも出力2.3メガワット(MW)の発電施設を建設することを計画している。2015年までに同国での風力発電能力を300MWまで引き上げる方針という。
\エーオンは中東欧での再可エネ事業でポーランドを最も重視しており、2006年にドイツと国境を接するシュチェチンに子会社を設立。これまでに2億ユーロを投資してきた。同国の風力発電に占める同社のシェアは10%。ポズナン近郊に完成した風力発電施設の出力は52.5MWで、21基の発電タービンを使って周辺の最大4万5,000世帯にエコ電力を供給する。
\バッテンフォールはワルシャワ近郊のシェキエルキとジュラニィでコジェネ発電所を運転。年15万トンのバイオマスを活用している。シェキエルキではバイオマス生産設備を増設中で、2012年に完成すると年30万トンのバイオマスを供給できるようになる。
\