2010/1/6

ハンガリー

住宅ローンなどの規制強化

この記事の要約

ハンガリー政府は12月28日、住宅ローンと自動車ローンの規制を強化することを決定した。金融危機による通貨フォリントの急落で、外貨建てローンの返済に行き詰まるケースが増加していることを受けた措置で、3月1日から施行する。\ […]

ハンガリー政府は12月28日、住宅ローンと自動車ローンの規制を強化することを決定した。金融危機による通貨フォリントの急落で、外貨建てローンの返済に行き詰まるケースが増加していることを受けた措置で、3月1日から施行する。

\

ソラル政府報道官によると、住宅ローンや自動車ローンの担保掛目(LTV)はフォリント建てローンの場合で80%、ユーロ建てローンで60%、その他の外貨建てローンは45%を上限とする。また、リースの場合は、フォリント建てで80%、ユーロ建てで65%、その他の外貨建てで50%に設定する。

\

ハンガリーでは住宅や自動車を購入する際、フォリントより金利の低いユーロやスイスフランでローンを組むのが一般的。このため、フォリント安に伴い返済額が膨らみ、返済が困難となるケースが増えているほか、貸し倒れを恐れる銀行が相次いで外貨建てローンの取扱いを停止するなど大きな影響が出ている。

\

ハンガリーでは家計部門の負債は対国内総生産(GDP)比で40%に達しており、家計負債の6割はスイスフラン建てとなっている。

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |