2010/1/13

チェコ・スロバキア

チェコ2009年破産申請、前年比8割増

この記事の要約

チェコの破産申請件数が2009年で急増したことが、金融・情報サービス大手Creditreformの調査で分かった。件数は計9,492件にのぼり、前年を77%上回った。このうち、企業の申請分は5,255件で同54%増だった […]

チェコの破産申請件数が2009年で急増したことが、金融・情報サービス大手Creditreformの調査で分かった。件数は計9,492件にのぼり、前年を77%上回った。このうち、企業の申請分は5,255件で同54%増だった。金融危機に端を発した景気後退で、衣料、ガラス、エンジニアリング、鉄鋼、自動車部品など景気関連業種を中心に、多くの企業が経営難に陥ったことを浮き彫りにする結果となった。

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破産手続きを申請した企業のうち、清算処理されたのは1,553社で、前年より412社増えた。企業倒産は2000年に2,500社近い過去最多数を記録した後、減少傾向にあったが、05年から再び増加に転じている。一方、会社更生が認められたのは16社にとどまった。破産申請を受理されなかった企業は1,721社で、この9割は資産価値が低すぎることが理由だった。

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09年に破産申請した大手企業には、電力のMoravia Energo、ガラス製造国内最大手のBohemia Crystalex Trading、ゴム製品用特殊テキスタイルで中欧最大手のKordarna、プラント輸出のPA Export、製紙大手のOlsanske papirnyなどがある。一方、OHL ZS、Hochtief CZ、Porr (Cesko)など建設大手や、溶接・鋳造部品大手のCKD Kutna Horaは、資金繰りを工面して破産申請を取り下げた。

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