2010/1/20

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニア11月鉱工業生産、1年ぶり上向く

この記事の要約

ルーマニア国家統計局が13日発表した2009年11月の鉱工業生産は、前年同月を3%上回り、12カ月ぶりに増加に転じた。前月比でも1.7%増と9月からの増加基調を維持しており、今年で同国の景気後退が底を打つという政府予測を […]

ルーマニア国家統計局が13日発表した2009年11月の鉱工業生産は、前年同月を3%上回り、12カ月ぶりに増加に転じた。前月比でも1.7%増と9月からの増加基調を維持しており、今年で同国の景気後退が底を打つという政府予測を裏付ける好材料となった。政府は2011年の経済成長率をプラス1.5%と予測している。

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生産活動の回復をけん引しているのは外需だ。主要輸出先であるドイツやフランスなど西欧諸国からの受注が好調で、11月の輸出高は前年同月比6.7%増となった。特に自動車、衣料品、家具など主要工業製品の受注が伸びている。ルーマニアの景気回復への期待感が強まるなか通貨レウは13日に1ユーロ=4.12レウを突破し、ここ8カ月間の最高値で取引された。

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09年第3四半期の鉱工業生産は前期比3.6%増。昨年前半は外需低迷で自動車のダチア、食品のクラフト、鉄鋼のアルセロールミタルなどの大手企業が人員削減や工場閉鎖を余儀なくされたが、後半には外需が上向いて輸出関連企業の業績回復につながった。

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ただ、経済危機の打撃を受け、09年の国内総生産(GDP)は第2四半期が前年同月比マイナス8.7%、第3四半期が同マイナス7.1%と大きく落ち込んでいる。

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