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2010/1/27

ポーランド

建物オートメーション市場、2010年は20%拡大へ

この記事の要約

ポーランドの建物オートメーション市場が、2010年に前年比20%拡大する見込みだ。日刊紙『ジェチポスポリタ(Rzeczpospolita)』が業界大手3社の見通しを引用して伝えた。09年は経済危機の影響で投資が停滞、市場 […]

ポーランドの建物オートメーション市場が、2010年に前年比20%拡大する見込みだ。日刊紙『ジェチポスポリタ(Rzeczpospolita)』が業界大手3社の見通しを引用して伝えた。09年は経済危機の影響で投資が停滞、市場規模は前年比で10%程度縮小したものの、各社ともこれまでに受注が回復。今年の市場全体の売上高は5億ユーロに上るとみられる。

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建物オートメーションとは、建物内の熱源や照明、受変電、セキュリティなどの設備を、自動的かつ総合的に制御、管理するシステム。ポーランドでは、簡単なものは建設会社が、より高度なものはIT企業が請け負っており、Assecoシステムズ、Qumak-Sekom、SygnityテクノロジーのIT大手3社が最大手となっている。

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同市場は09年に停滞したものの、12年に開催されるサッカーの大イベント「欧州選手権(通称:ユーロ2012)」を控えてスタジアムや鉄道駅で需要が高まっているほか、大学など教育施設でも建物オートメーションの導入が増えているという。

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こうした追い風を受けて、「少なくとも15%の増収は見込める」(AssecoシステムズKuj副社長)、「受注状況は1年前よりはるかにいい」(Signtyテクノロジー・プワチコフスキ社長)と大手2社は手ごたえを口にする。またQumak-Sekomは最近、現在建設中のワルシャワ国立スタジアムのセキュリティ通信システムを3,000万ズロチで落札。ユーロ2012に向けて各地で新スタジアム建設が進んでいることから、同様のシステム設置で連続受注を狙う。(1PLN=31JPY)

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