2010/2/3

総合・マクロ

日韓TVメーカー、中東欧拠点で3Dテレビ生産へ

この記事の要約

日韓のテレビメーカーが中東欧に持つ生産拠点で、映像が立体的に見える3Dに対応した液晶テレビの生産を今春から開始する。3Dテレビは、各社が次世代テレビの“本命”として注目。年間販売台数約5,000万台の欧州テレビ市場で主導 […]

日韓のテレビメーカーが中東欧に持つ生産拠点で、映像が立体的に見える3Dに対応した液晶テレビの生産を今春から開始する。3Dテレビは、各社が次世代テレビの“本命”として注目。年間販売台数約5,000万台の欧州テレビ市場で主導権を握るため、中東欧を舞台に各社が生産競争を繰り広げそうな情勢だ。

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スロバキアの経済紙『ホスポダージュスケー・ノビニ』によると、同国西部のニトラに大規模な拠点を構えるソニーは、4月から3Dテレビの本格生産を開始する。生産規模は明らかにされていないが、ソニー・スロバキアの販売担当役員は「価格は40インチのモデルで1,300~2,000ユーロ」と語ったという。日本などと同様に、家庭用ゲーム機「プレイステーション3」に3D対応の商品を投入するほか、サッカーワールドカップ南アフリカ大会の試合を3D技術で撮影したブルーレイディスクを販売し、欧州市場で浸透を狙う。

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同国ガランタで液晶テレビを生産する韓国・サムスン電子は、2月中旬から3D対応テレビのテスト生産を行う。同社は生産台数について「需要次第」としつつ、「これまで発表したよりも幅広い機種で3D対応型の生産を計画している」(同社広報)と明らかにした。

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ポーランド南西部コビエジツェで工場を運営するLG電子も、4月に3Dテレビの生産を開始。今年で40万台、2011年は340万台まで生産を伸ばし、世界最大手の地位を目指す。同工場では4,500万ズロチ(約14億2,500万円)を投じて整備中の3ラインが6月に稼働する。新ラインではこれまで輸入していた液晶パネルを生産し、同工場で液晶テレビを一貫生産する体制が整う。LGは新ラインの稼働に向け、600人の追加雇用を進めている。

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またパナソニックもチェコのピルゼン工場で3Dテレビの生産を上半期中に始める予定という。

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