ロシア国営ガス企業ガスプロムが1日発表した2009年7-9月期純利益は、前年同期比32.6%増の1,746億ルーブルに拡大した。税負担の軽減や、為替が対米ドルでルーブル安に振れたことで利益が水増しされた。売上高は8.1%減の7,708億ルーブル。
\政府は資源価格の低迷に苦しむ国内関連企業を救済するため、前年同期に35%だった法人所得税率を20%に減税。またルーブルの対ドル為替レートは期中平均で前年同期より22%安く、外貨建てで行う外国へのガス販売による利益が膨らんだ。
\主要販売先である欧州向けは、年初に販売量が低迷したものの、7-9月期では19%増と持ち直した。だが、同社は原油価格をほぼ半年遅れでガス価格に反映させるため販売価格は割安になり、減収となった。
\一方、ルーブル安により外貨建てが多くを占める債務が膨張。ルーブル換算の純負債額は年初比44%増の1兆4,700億ルーブルに拡大した。(1JPY=3.0RUB)
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