中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2010/2/3

ロシア

ロスネフチ、10-12月期大幅増収増益

この記事の要約

ロシアの石油最大手ロスネフチが1日発表した2009年10-12月期決算は、利払い・税・償却前利益(EBITDA)が前年同期から125倍増の40億1,400万米ドル、純利益が2.2倍増の16億7,400万ドルにそれぞれ拡大 […]

ロシアの石油最大手ロスネフチが1日発表した2009年10-12月期決算は、利払い・税・償却前利益(EBITDA)が前年同期から125倍増の40億1,400万米ドル、純利益が2.2倍増の16億7,400万ドルにそれぞれ拡大した。前年同期が原油価格の急落期に当たったほか、09年8月に東シベリアの大規模油田バンコールの本格生産が開始、同油田で産出する原油輸出の関税が非課税とされたことで利益が急伸した。売上高は34.9%増の145億6,700万ドル。

\

2009年通期では、EBITDAが前年比20.7%減の135億6,500万ドル、純利益が35.9%減の65億1,400万ドル。売上高は32.1%減の468億2,600万ドルだった。年平均の原油価格が低下したため減収減益となったが、原油平均生産量は日量218万2,000バレルと前年を2.9%上回った。

\

同社は2010年、製油所の近代化に15~20億ドルを投資する計画。また09年で生産高の1割以下にとどまったアジア向け原油・石油関連製品輸出を、15~20%まで伸ばしたいとしている。

\

ロシア財務省は、バンコール油田などに適用されている東シベリア産原油の輸出関税非課税措置について、歳入増加のため見直す考えを示している。だが、同社の取締役会議長を兼務するセチン副首相は「優遇税制を延長するよう財務省を説得する」としており、両者の間で協議が持たれそうだ。

\
ロシア
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |