2010/2/17

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニア、預金金利が大幅低下

この記事の要約

ルーマニア市中銀行の現地通貨(レウ)建て預金金利が大きく下がっていることが、中央銀行がこのほど公表した銀行統計で明らかになった。中銀が決定する政策金利は、この1年間で10.25%から7%に低下。経済紙『ジアルル・フィナン […]

ルーマニア市中銀行の現地通貨(レウ)建て預金金利が大きく下がっていることが、中央銀行がこのほど公表した銀行統計で明らかになった。中銀が決定する政策金利は、この1年間で10.25%から7%に低下。経済紙『ジアルル・フィナンチアル(ZF)』によると、貸付金利は4分の1程度しか下がっていないが、預金金利を1年前の半分近くに引き下げた銀行も少なくないという。

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金融危機最中の昨年2月は、流動性不足を補おうと金融機関の資金獲得合戦が激化し、預金金利は16%まで高騰。ところが、現在は6~8%まで抑制された。ポルトガルに本社を持つミレニアムバンクも一時、1年物の定期預金に年率16%という高金利をつけていたが、中銀の利下げとともに金利を引き下げ、現在は7.75%としている。

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『ZF』紙では、急激な預金金利低下の背景に、金融市場の流動性が回復して金融機関の資金需要が低下したことがあると指摘。また利ザヤを拡大させ、貸し倒れ損失を挽回したい意図もあると分析している。

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