セルビア商工会議所(PKS)がまとめた2009年の国内菓子生産量は12万7,500トンで、前年から3.9%減少した。景気後退による菓子需要の減少が響いた。ただ、食品産業全体の生産量が7.2%のマイナスとなったのと比べ、菓子部門の減少は小幅に止まった。
\09年の国内菓子消費量は10万3,730トンで、うち国産品は81%を占めた。菓子輸入は前年から18.8%減少し、中でもチョコレートの落ち込みが大きかった。一方、輸出は4%増加した。09年の菓子類の貿易収支は5,300万米ドルの黒字で、黒字幅は前年から30%拡大した。
\菓子市場の見通しについてPKSは、欧州連合(EU)との「安定化・連合協定」に基づき今年からEU製品の輸入関税が引き下げられたことや、ベラルーシやトルコとの自由貿易協定(FTA)締結により、安価な輸入品の流入が拡大し、国内の菓子メーカーにとっては厳しい状況になるとの見方を示した。
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