2010/5/12

ロシア

ズベルバンク、農業大手のIPOで株式81%取得へ

この記事の要約

ロシアの国営銀行ズベルバンクは、近くモスクワ証券取引所で実施される農業大手ルスアグロのIPO(新規株式公開)で、同社の株式の最大81%を取得する。米ブルームバーグが4日、独自に入手した情報として伝えた。\ ロシア最大の精 […]

ロシアの国営銀行ズベルバンクは、近くモスクワ証券取引所で実施される農業大手ルスアグロのIPO(新規株式公開)で、同社の株式の最大81%を取得する。米ブルームバーグが4日、独自に入手した情報として伝えた。

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ロシア最大の精糖企業であるルスアグロは、IPOで1,820万株を売却し、2億4,600万~3億900万ドルを調達する考え。ズベルバンクはルスアグロの主要取引先銀行であり、今回のIPOではクレディ・スイスやロシアのルネッサンス・キャピタル、アルファ・キャピタル・マーケッツと共に共同主幹事を務めている。

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モスクワに本拠を置くスペシャライズド・リサーチ・インベストメントのボロドスキー副社長は、「ズベルバンクの後ろ盾を得たことで、ルスアグロのIPOが失敗する可能性は限りなくゼロに近くなった」とコメントした。

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ロシア企業のIPOへの需要はこのところ低迷しており、水産加工大手ルースカエ・モーレが先月16日に実施したIPOでは公募価格が想定レンジの下限に決まったほか、肥料大手のウラルヒムは先月末、IPOの実施を延期している。

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