2010/6/9

チェコ・スロバキア

チェコへの外国直接投資、09年3割減

この記事の要約

チェコへの外国直接投資(FDI)が2009年は低調だったことが、会計監査・コンサルティング大手のアーンスト・アンド・ヤング(E&Y)が毎年行っている欧州投資モニターの最新調査結果で分かった。景気低迷が影響し、前 […]

チェコへの外国直接投資(FDI)が2009年は低調だったことが、会計監査・コンサルティング大手のアーンスト・アンド・ヤング(E&Y)が毎年行っている欧州投資モニターの最新調査結果で分かった。景気低迷が影響し、前年より3割少ない61件にとどまった。雇用創出数も約4,000人で29%減った。

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今回の結果について、チェコ投資庁(チェコインベスト)のシュティーバー氏は「外国企業の投資プロジェクトは需要見通しの悪化による影響をかなり受けた」と説明。また昨年は多くの企業が既存の事業体制の合理化を迫られ、失業者増加につながったことを指摘した。ただ、FDIは昨年半ばに激しく落ち込んだ後、世界的な景気回復を受けて年末から好転してきたという。

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E&Yの調査によると、欧州全体でFDIは3,033件で前年より11%減った。チェコへの投資件数は全体で14番目で、中東欧ではポーランド(102)、ルーマニア(75)、ハンガリー(64)を下回った。価格競争の激化でコスト削減圧力が強まる中、人件費が欧州平均より15~30%低い中東欧は、多くの企業にとって新工場の建設や既存拠点の移転先として今後さらに重要度を増すとみられる。

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